「うう、昨日からちょっと、お腹の調子が悪くて……」
「これくらいならへっちゃらですよ。ちゃんとお薬も持っていますから」
「え? 土ですけど?」
「昔から、お腹痛い時はこれを飲めって……」
「だ、だいたいりょうほう……? え、えっと、分かりませんけど、これでお腹痛いの治りますし……」
「でも、お薬と言われても……」
「え、ぽんぽん痛いの? じゃあ、はい。正露丸あげる。これを飲めば一発よ」
「ふわぁ、そんなにすごいお薬なんですか? じゃあ、いただきます――ひぃっ!? 何この臭い!?」
「いやぁ! この臭いは、鼻曲がるぅっ! こんなの絶対お薬じゃないですよぉ!」
「薬よ薬! 令嬢だってそう言ってるじゃないのこれに耐えないとお腹痛いのは治らないわ水っ腹になるわカポジ肉腫はできるわで大変なことになるの! だから今は飲みなって言ってんのよぉ!」
「ひぃっ、どうしてわたしを持ち上げて自由を奪った上に、太腿を無理矢理開こうと!?」
「熱さましも胃薬も点鼻薬も、尻の穴から入れるのが常識常識!」
「やっ、あっ、やめっ、今わたしお腹下り気味で……!? そんっ、な、お腹……押さな……ひぃっ……でぅっ!?」
「――っ、ひいぃぃぃっ!?」
「ナッ、ナチュ!? ――あ、あばば、あば、あば……(失神)」
「――って、お話を聞いたから、歌にしてみようと思うんだけど、どうかな清修さん?」
「さらだ……? こうやって食べるんじゃだめなんですか?(もぎっ、シャクッ!)」
「あまから〜☆ あまにが〜☆ ……あ、そういうのなら、わたしも時々やりますよ」
「ええ。えーと……あ、いた」
「はい! これは酸っぱい味がして、潰したのを野菜にまぶして食べると、一風変わった味がして美味しいんですよ! 試してみますか?」
「あ、ザザムシ美味しいですよね。わたしも時々、川ですくって食べますよ!」
「そんで下級水夫の一人が食べさせられたさらだの中に兵隊蟻がいてね――」