若さってなんだ?

よくわからない!
無くしたらわかるのか?
気付いたらもう無いのか?
わからないなら、やるしかない!

連載もついに最終回!

司会は Liar-soft 公式マスコット『因幡うさぎ~ズ』
はりきってどうぞ!

なぜなに『黄雷のガクトゥーン』の巻!

因幡ホワイト
「ゴウン、ゴウン。今日も、授業の終わりの鐘が鳴る……」
因幡ブラック
「おーいそっちは授業終わったー?」
因幡ホワイト
「うん」
因幡ブラック
「寮まで一緒に帰ろう!」
因幡ホワイト
「え……! でも一緒に帰って噂されると恥ずかしいし……」
因幡ブラック
「僕たち友達だよね!?」
因幡ホワイト
「……と、言うわけで甘酸っぱい学園物ではじまります」
因幡ブラック
「今回のなぜなにスチームパンク」
因幡ホワイト
「人工島の巨大な学園都市を舞台とした『黄雷のガクトゥーン』です!」

因幡ブラック
「しかし、まさか紹介のために マルセイユ洋上学園都市へ体験入学するとは思わなかった」
マルセイユ洋上学園都市。
通称は学園都市(アカデミア)。
マルセイユ湾上に存在する人工島であり、
10万学生を擁する巨大学園にして機関都市でもあります。
過去、学園卒業生として優秀な碩学を数多く輩出してきました。
この学園は外部に対して完全に孤立しており、
入学したが最後、外に出ることができるのは卒業時のみとされます。
カダス地方の帝国との繋がりを有しており、
卒業生にはカダスにおける学位が与えられます。
特に成績優秀な卒業生はカダスの碩学位が与えられるといわれています。
因幡ホワイト
「ウサギが勉強するのかってクラスのみんな驚いてたよ」
因幡ブラック
「クラスメイトのネコミミっ子にめっちゃ耳触られた!」
因幡ホワイト
「ガクトゥーンの主人公にしてヒーロー、テスラもこんな風に転校生だったよね」

ニコラ・テスラ
因幡ホワイト
「自己紹介でいきなり72歳って言って皆を驚かせた訳です」
因幡ブラック
「おじいちゃん!?」
因幡ホワイト
「その事に一番驚いていたのが主人公にしてヒロイン、ネオンちゃんです」

ネオン・スカラ・スミリヤ
因幡ホワイト
「ネオンは、学園を支配する統治会にさらわれて、 何かの生贄にされそうになったところをテスラに助けられたわけですが」
因幡ブラック
「助けてくれた学生が72歳とは思わないよね!」
因幡ホワイト
「しかも銀貨30枚でネオンの身分をお買い上げして、 自分の設立した思弁的探偵部の助手にしてしまうという……」
因幡ブラック
「これ、助けられたのかなぁ!」
因幡ホワイト
「でも、本人曰く、 『助手なら助手らしい待遇にして。してよ。してください。しろ』との事です」
因幡ブラック
「つ……強い(汗)」
因幡ホワイト
「こうしてネオンの住み込み探偵助手兼学生としての生活がはじまります」
因幡ホワイト
「さて、どこか浮世離れしたテスラさん。とんでもない能力の持ち主なのでした」
因幡ブラック
「異名は《雷電王》。あらゆる電気・電力・電子を操る異能使いで」
因幡ホワイト
「電気騎士と呼ばれるロボを操ることができて」
因幡ブラック
「あの《結社》からはただ一人でありながら《大敵》と称される存在だそうで」
因幡ホワイト
「ソナーニルの舞台ニューヨークの消失にも関わりがあるとか……」
因幡ホワイト&ブラック
「「とんでもないな!!」」
因幡ブラック
「ネオンは統治会にさらわれて、生贄にされそうになったという話だけど」
因幡ホワイト
「《鐘》への生贄にされそうになったらしいね」
因幡ブラック
「統治会って悪の巣窟?」
統治会。
マルセイユ学園都市を統治する学生組織です。
学園設立当初に存在していた理事会に代わり、
学園都市のすべてを統治、支配し、運営してます。
行政及び立法、そして一部の司法を司っており、
メンバーのすべてが教師または臨時講師の資格を有した優秀な学生です。
本編開始時には男性のみの最優秀学生『フラタニティ』3名と、
女性のみの最優秀学生『ソロリティ』3名とで構成されています。
因幡ブラック
「なんかあまり悪い人達に見えないかも。眼鏡以外」
因幡ホワイト
「実は……今回の作品紹介は統治会の方々から資料をいただいてます」
因幡ブラック
「ええ!?」
因幡ホワイト
「『学生がカンニングペーパー頼りはダメですよ』と言われまして」
因幡ブラック
「正論だ!」
因幡ホワイト
「事前用意したカンペ没収されました。
眼鏡に」
因幡ブラック
「横暴だ!」
因幡ホワイト
「という訳で、この人達が統治会メンバーです」

ウィルヘルム・ライヒ

フロレンス・アメギノ・ナイチンゲール

ヴァルター・リッツ

エミリー・デュ・シャトレ

ベルタ・モリ・ヴィーゲルト

ジョセフィン・マーチ
因幡ホワイト
「資料によりますと彼らは皆《誓約者(カヴェナンター)》だとか」
誓約者(カヴェナンター)。
彼らは《ガクトゥーンの祝福》とも呼ばれる異能(アート)を有した存在です。
物理的な干渉力や自己の能力の向上など様々な異能が記録されています。
学園都市の学生にのみ発現し、
学園都市の外部にはその存在は知られていません。
統治会メンバーは全員がこれを必ず1つ身に備えてると言われてます。
因幡ホワイト
「これらの異能発現には学園で鳴る《ガクトゥーンの鐘》が関わっているとか」
因幡ブラック
「この紹介の冒頭で鳴っていたアレかな?」
因幡ホワイト
「テスラさんは何と、前述の転入の挨拶で統治会へ公然と敵対を宣言!」
因幡ブラック
「無茶苦茶だ!」
因幡ホワイト
「ゆえに様々な場面でぶつかり合うことになります」
因幡ブラック
「では、以降の対決と学園生活の一端をご紹介!」
因幡ホワイト
「ネオンの料理。果たしてそのメニューとお味は?」
因幡ブラック
「極東のサムライ。ベルタとの対決。その異能とは?」
因幡ホワイト
「精確無比の射撃。エミリーの弓がテスラを追い詰める!」
因幡ブラック
「休日のデート。テスラのお相手は、統治会のジョセフィン!?」
因幡ホワイト
「学園内で次々と起きる事件。果たしてその真相とは?」
因幡ブラック
「そして、テスラとネオンはこの学園に仕掛けられた巨大な謎と罠を知ることに!」
因幡ホワイト
「鳴り響く鐘が世界を変える」
因幡ブラック
「あなたもまた、学園の生徒として世界の変容の生贄とならん事を!」
因幡ホワイト
「あれ?」
因幡ブラック
「あれ?」
因幡ホワイト
「なんかおかしくない?」
因幡ブラック
「いや、だってスチームパンクシリーズ『黄雷のガクトゥーン』の紹介でしょ?」
因幡ホワイト
「学園生徒を鐘に捧げ、みごと《雷電王》を抹殺する物語……いや違う!」
因幡ブラック
「まって、なんか認識がおかしい」
因幡ホワイト
「ちょっとおさらいしよう」
因幡ブラック
「『セレナリア』は帝国が勝利して」
因幡ホワイト
「『インガノック』は閉ざされたままで 『シャルノス』はロンドンに降臨して」
因幡ブラック
「『ヴァルーシア』は結社の実験場となり 『ソナーニル』は……あれ!?」
因幡ホワイト
「紹介してきた物語と違うよ!」
因幡ブラック
「ああ、そうか『すべて、あらゆるものは意味を持たない』って……」
因幡ホワイト
「どんな結末も偽りの紹介で塗りつぶせば意味がない……」
因幡ブラック
「駄目だよ因幡たちがスチームパンクシリーズをきちんと紹介しなきゃ!」
因幡ホワイト
「世界が変わっちゃう!!」

「それこそ《黄金王》が巡らせた姦計」

「学園生徒すべてを自らの網に取り込まんとする邪悪」

「曰く、物語とは」

「読み手を得ることで確立する」

「人々に記憶される事で世界に留まり続ける者と同様に」

「偽りの物語を植え込むことで世界を歪めんとする輩どもが在る」

「たとえば彼方の大碩学

「たとえば仮面の道化師

「たとえば帝国の大君主

「たとえば結社の双幹部

「たとえば嘲笑する自動車王

「そしてあるいは薔薇の名前を抱く学園理事長

「だが、その企みは此処に潰える」

「世界は────返して貰う!」

因幡ホワイト
「酷い目にあったね」
因幡ブラック
「まさかお気楽紹介に初めから罠があるなんて……」
因幡ホワイト
「今回、カンペも色々細工されてたとか」
因幡ブラック
「カンペ禁止はそういうことか!」
因幡ホワイト
「危うく世界崩壊に手を貸す所だったよね」
因幡ブラック
「もうスチームパンクシリーズはこりごりだよ」
因幡ホワイト
「へーそう?」
因幡ブラック
「え?」
因幡ホワイト
「テスラさんが、これから面白い話を聞かせてくれるって言うんだけど」
因幡ブラック
「!!」
因幡ホワイト
「『それは極東の話。夜明けを迎える国で起きた物語』」
因幡ブラック
「それって!」
因幡ホワイト
「聞きたい?」
因幡ブラック
「もちろん!」
因幡ホワイト
「じゃあ行こうか!」
因幡ブラック
「うん!!」
「なぜなにスチームパンク」 おしまい

──「瞬旭のティルヒア」へつづく!
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